こんにちは、おざたろうです。
“VESPERBELL 3D UPDATE LIVE”(以下、「3D UPDATE LIVE」)についてまとめます。
概要
- イベント名:VESPERBELL 3D UPDATE LIVE【重大発表アリ】
- 日時:2024年11月10日(日) 19:00~20:30
- 形式:オンライン(YouTube)
背景
”3D UPDATE LIVE”はその名の通り、新衣装にアップデートされたVESPERBELLの3Dモデルがお披露目となるライブです。
VESPERBELLは2020年6月のデビュー以降、一貫して初期衣装を使用し続けていました。
初期衣装の3Dモデルが初公開となったのは2020年11月の「『RISE』リリース記念3D配信」だったので、およそ4年の年月を経てVESPERBELLが生まれ変わるライブが、今回の「3D UPDATE LIVE」でした。
そもそも今回の新衣装実装は、2023年6月に開催された「1st ONE-MAN LIVE「RAMPAGE」」を実現するためのクラウドファンディングの最終ストレッチゴールとして設定されていたものでした。
クラウドファンディングの終了直前までは、新衣装作成決定となる1,500万円におよそ200万円届いておらず、新衣装は諦めの雰囲気が漂っていました。
ところが、クラウドファンディング終了直前に何者か(現在も”石油王”としてBELLSに語り継がれています)がストレッチゴールまでの差額を全額支援した結果、大逆転での達成に至りました。
これには、当時VESPERBELLのマネージャーであり、普段は冷静沈着なNさんも激しく動揺している様子でした。
そのような劇的な形で制作が決定した新衣装が満を持してのお披露目となるということで、ライブの開催が発表されるやいなや、BELLSは期待で盛大に沸いていました。
セットリスト
今回のライブのセットリストは以下の通りです。
- Noise in Silence
- トレモロ
- LEVEL5- Judgelight –
- unravel
- 名前のない怪物
- This game
- RESISTER
- Beyond the way ft.Miku・Rin・Len
- 羽化
- RISE(BlackY Remix)
- RAMPAGE
- Bell Ringer
1曲目:Noise in Silence
ライブのスタートを飾ったのは、”Noise in Silence”でした。
VESPERBELLのメジャーデビュー曲である”Noise in Silence”は、ライブとしては「4th ANNIVERSARY LIVE 「Noise in Silence」」で初披露されて以来、今回で2度目の生歌披露となりました。
曲が始まった後、画面に映されたヨミとカスカはすでに新衣装を身にまとっていました。
スマートなシルエットと、未来感を感じさせる装飾という、初期衣装とは明らかに異なる姿がまず目を引きます。
直後、アップで映し出された二人の表情が仮面で隠されており、非常に新鮮でした。
また、これまでのVESPERBELLの大きな特徴の一つだった大きなマイクではなく、二人が拡声器を持っている点も非常に大きな変化でした。
ヨミの美しい長髪はセンターで分けたショートヘアーとなり、カスカのアホ毛も無くなっており、大人の女性の美しさが際立つ容姿への変貌が見て取れました。
そのような新しい姿で、二人は“Noise in Silence”を歌っていきました。
この曲の特徴的なリズムを心地よく歌う二人からは、「4th ANNIVERSARY LIVE 「Noise in Silence」」で初披露された時より遙かに余裕を感じました。
特に、サビの流れるようなリズムを強調するような流麗な歌声が美しく、さらにブレスの練度も格段に向上していました。
この曲を見事に歌いこなしているヨミとカスカからは、二人がこの日まで非常に多くの練習を重ねたことが覗えました。
さらにラスサビでは、二人の顔面を隠していた仮面が消失し、素顔が明らかになりました。
ヨミもカスカも青とオレンジのオッドアイであり、それぞれの左目の色が相方の色に変わっていました。
さらに、先述の髪型の印象に加えて、二人の表情もこれまでより大人びており、思わず見とれてしまう美しさでした。
また、二人の表情の種類が増え、これまで表現しきれなかった細かい表情の変化まで反映されるようになりました。
これによって、歌声以外に視覚的にも二人の表現がより分かりやすく伝わるようになりました。
”Noise in Silence”に関しては、二人の感傷的な表情によって、曲のしっとり感がこれまで以上に伝わるようになりました。
二人の歌声と新衣装の相乗効果を生み出しながら”Noise in Silence”を歌いきることで、日々進化を続けるVESPERBELLの姿をまざまざと見せつけた、圧巻のパフォーマンスでした。
MC①
“Noise in Silence”の歌唱を終えた後、いったんMCを挟みました。
ここでのメイントピックは、やはり「新衣装」でした。
明転したステージで二人の姿をよく見れば見るほど美しいのですが、笑顔が衝撃的に可愛いことも分かります。
新衣装では「微笑み」の表情が追加されたことで、旧衣装では表現しきれなかった可愛さが引き出されていました。
表情以外にも、二人の髪に付けられた装飾の解説もありました。
旧衣装では銀の長髪だったヨミの髪はカスカの装飾に付けられており、逆にヨミの髪にはカスカの黒とオレンジの髪が付けられていました。
ところが、旧衣装でカスカはショートボブだったためヨミに提供できる髪はなく、ヨミの装飾に付いているものはエクステのようです。
また、新衣装で最も目を引く点である「拡声器」も紹介してくれました。
黒色の拡声器に青い布が巻かれたものと、白地の拡声器にオレンジの布と、それぞれのイメージカラーで構成された拡声器であることが分かります。
大きさ・デザインともに存在感の大きな拡声器ですが、”Noise in Silence”の歌詞である、「必ずこの声で切り拓いてゆく」という決意を象徴した物にも感じられます。
生まれ変わったVESPERBELLを象徴するものとして、今後もどんどん二人の声を世界に届けてほしいですね。
さらに、今回の新衣装のうち、「拡声器」と「オッドアイ」に関しては”Noise in Silence”のMVで匂わせがあったことも明かされました。
「拡声器」に関しては分かりやすく、”Noise in Silence”のジャケ写で二人が拡声器を持っていることが分かります。
「オッドアイ」については、MVの終盤でヨミとカスカの左目がそれぞれオレンジと青に輝く描写があり、後から振り返るとこの描写も明確な伏線だったことが分かります。
最後に、靴の紹介もありました。
旧衣装の雰囲気も残しながらも、ヨミ、カスカともに厚底の可愛らしいデザインへと進化していました。
また、かかとの部分の装飾がタイヤのようであり、一昔前に大流行した「ローラーシューズ」を彷彿とさせるデザインであることが話題に上りました。
2曲目:トレモロ
2曲目からは、ヨミとカスカがそれぞれカバー曲をソロで歌唱しました。
まずはカスカのソロからということで、いったんヨミはステージから退場し、カスカだけがステージに残されました。
カバー曲1曲目としてカスカが歌いだした曲は、”トレモロ”でした。
カスカのまっすぐで透き通った歌声によってこの曲のエモさが引き立てられ、気付いたら聴き入ってしまうほどに美しい曲に仕上がっていました。
特に圧巻だったのは、ロングトーンです。
情緒あふれる歌い出しからのロングトーンの力強さのギャップが素晴らしく、それでいて透明感のある歌声が非常に美しい輝きを放ちました。
また、この曲以降、ヨミとカスカの持ち物が拡声器からマイクに持ち替えていますが、マイクも旧衣装のものから変わっていることが分かります。
旧衣装のマイクより柄の部分が短くなっており、拡声器と同様に布のようなものが巻かれているのが分かります。
さらに、サビではステージに光や羽が舞う演出が用意されており、カスカの可憐さ、美しさを際立たせていました。
3曲目:LEVEL5- Judgelight –
”トレモロ”の後、カスカが立て続けに歌い出したのは、”LEVEL5- Judgelight -”でした。
“LEVEL5- Judgelight -“が主題歌となっている「とある科学の超電磁砲」はカスカが最も好きなアニメの一つであることもあり、このカバーはカスカにとってかなりの自信作とのことです。
なお、同様にこのアニメの主題歌である”only my railgun”と”sister’s noise”もカスカがカバーしており、「とある科学の超電磁砲」に対するカスカの愛が伝わりますね。
“LEVEL5- Judgelight -“はアップテンポなサビが長時間継続するという難しさのある曲ですが、最後まで安定感の高い歌声で歌いきってくれました。
好きな曲をノリノリで歌う時のカスカは特に強く、歌唱力・安定感が一段と高まりますが、今回のライブでは特に安定感が際立っていたように感じます。
4曲目:unravel
カスカのソロパートが終了し、続けて登場したヨミが歌い始めたのは“unravel”でした。
歌枠では何度かヨミが歌っていたものの、ライブとしては初めての歌唱となったこの曲は、曲冒頭のウィスパーからサビでのシャウトという、繊細さと力強さのギャップが極めて大きい点が特徴です。
また、高音も要求される曲であり、ライブで息切れ無く歌いきることが非常に難しい曲ですが、そのような高難易度の曲でもしっかりと歌えてしまうのがヨミというアーティストのすごさです。
曲を通して一切ぶれることのない圧倒的な安定感によって自身の歌唱力の高さを証明するかのように、ヨミは圧巻の歌声を披露しました。
また、サビのは入りでの巻き舌も使いこなすなどの細かいテクニックも光りました。
5曲目:名前のない怪物
立て続けでヨミが歌ったのは“名前のない怪物”でした。
ヨミがライブで”名前のない怪物”を歌うのは、2021年の「VESPERBELL SPECIAL COVER LIVE with 松永依織 凪原涼菜」で凪原涼菜とデュエットで歌って以来2度目、ソロでの歌唱としては今回が初めてでした。
”名前のない怪物”のカバー動画は、VESPERBELLの活動開始から間もない2020年7月に投稿されたにもかかわらず継続的に再生数を伸ばし続けており、2024年12月現在でもVESPERBELLのチャンネルの中では”完全感覚Dreamer”に続く2番目の再生数を誇ります。
この点からも分かるとおり、”名前のない怪物”はファンからの人気も根強い曲です。
この曲は地声と裏声がめまぐるしく切り替わりますが、ヨミはそれすらものともしない力強くも丁寧な歌声で歌いきりました。
特にラスサビでギアがもう一段グンと上がるところが最高にかっこよく、ラストまで徹底的にファンをぶち上げてくれる最高のパフォーマンスでした。
また、歌っているときの姿勢に関して、左足を前に出す姿勢で歌う姿は過去のライブを振り返っても珍しく、とても新鮮に感じました。
この姿勢を意図的に取っていたのか否かは定かではありませんが、この姿勢によって立ち姿がより美しく見えました。
6曲目:This game
”名前のない怪物”の歌唱が終わった後、カスカが再びステージに現れて、『デュエットカバーパート』が始まりました。
デュエットカバー1曲目は、”This game”でした。
”This game”は、デュエットカバーの中では”ピースサイン”に次ぐ2番目の再生回数を誇る非常に人気の高い曲です。
ライブでの歌唱としては、2021年の「TUBEOUT!FES 2021 WINTER」以来2度目であり、およそ3年ぶりのライブでの披露となりました。
曲自体の時間が長いこともありますが、この曲はサビの部分が長いことが特徴の一つです。
サビはVESPERBELLの最大の武器である『ハモり』が最も活きる部分であるため、”This game”は『VESPERBELLの魅力を最大限に引き出すことができる曲』ということもできるはずです。
今回の歌唱に関しては、ヨミ、カスカが主旋律を歌う部分では特に、カバー動画よりもハモがしっかりとした存在感を放っていました。
一方で、ハモが主旋律を邪魔することはなく、うまくメインとハモが調和していたおり、心地よいライブ感を楽しむことができました。
さらに、特筆すべき点はラスサビです。
ラスサビでは二人が同時に主旋律を担当し、もう一段力強さが増すのが最高にかっこいいです。
最後のロングトーンの完成度の高さも含め、ヨミとカスカのアーティストとしての相性の良さを見せつける圧巻のパフォーマンスに強い感動を覚えました。
7曲目:RESISTER
デュエットカバーパート最後の曲を飾ったのは、”RESISTER”でした。
”RESISTER”は「3D UPDATE LIVE」の2ヶ月程度前に投稿された、非常に新しいカバー曲です。
ヨミとカスカのデュエットで歌われる”RESISTER”は、とにかく完成度が高いです。
この曲ではヨミのパンチ力のある歌声のかっこよさと、カスカの高く優しい歌声というそれぞれの持ち味が存分に活かされました。
丁寧で美しいAメロから疾走感あふれるサビまでの全ての部分で、全くタイプの異なる二人の歌声が共鳴するように、お互いの歌声の魅力を引き出し合うことができるヨミとカスカがいかに奇跡的な組み合わせであるかを強く感じる一曲でした。
8曲目:Beyond the way ft.Miku・Rin・Len
デュエットカバーパート終わったこのタイミングで、ヨミとカスカの新衣装のお祝いのために、KMNZのLITAが特別ゲストとして出演しました。
まるで楽屋から急にステージに瞬間移動させられた人のような挙動不審なパフォーマンスで登場したLITAを笑顔で迎えるヨミとカスカからは、LITAを心から慕っている様子が伝わってきて、見ていてほっこりする瞬間でした。
また、元々高身長であるうえに新衣装の厚底靴によってさらに身長が高くなったヨミ・カスカの二人とLITAの身長差が話題となりました。
3人が並ぶことでLITAが相対的に小さく見え、いつにも増して可愛らしく映っていました。
いつも通りのわちゃわちゃの後で、「3人で歌いたい曲」として歌い始めたのが、”Beyond the way ft.Miku・Rin・Len”でした。
ヨミ、カスカ、LITAの3人での歌唱は、2024年5月の「ボイスパ」での”RISE”以来2度目でした。
3人が一緒に歌うことで、VESPERBELLの圧倒的な歌唱力によるかっこいい世界観にKMNZのストリート感が加わり、この3人でしか表現できない唯一無二の音楽が生まれます。
今回のコラボでも、VESPERBELL単体ではあまり歌うことのない軽快でコミカルな曲調である”Beyond the way ft.Miku・Rin・Len”を持ち前の歌唱力で歌いきってくれました。
要所要所でヨミががなりや巻き舌なども交えて高いテクニックを見せつける傍らで、普段はあまり出すことのないセクシーな高音を披露するカスカの表現力も圧巻でした。
その二人に挟まれて真ん中でどっしりと構えているLITAの安定感にはさすがの一言です。
ラップという自分の土俵で持ち味を発揮しつつ、ヨミとカスカの歌声のアクセントとしての役割も全うするマルチタレントの一面を見せてくれました。
曲の最後では、中央に3人で集まって決めポーズを決めるよう事前に示し合わせていたようですが、実際に覚えていたのはカスカのみという非常に珍しい瞬間があり、ファンを驚かせました。
元々は以下のポーズを予定していたようです。決まっていたら最高にかっこよかったですが、ただでは終わらないのがある意味でVESPERBELLらしさとも言えるかもしれませんね。
MC②
”Beyond the way ft.Miku・Rin・Len”を歌い終わった後で、LITAの紹介によりKMNZのTINAとNEROもステージに登場しました。
二人が登場する時に、LITAが登場する時と同様に楽屋からステージに突然送り出されてきたかのような挙動不審なパフォーマンスを披露していましたが、お笑いに厳しいヨミとカスカからは二人に対して、「(その登場の仕方は)さっき見た」「やり直し」といった教育的指導が入りました。
その後、このライブのタイトルにも記載の通り、5人から「重大発表」がありました。
お知らせ① KMNZ、VESPERBELLの2DAYSライブ開催決定
一つ目が、この日一番の重大発表でした。
KMNZとVESPERBELLがそれぞれワンマンライブを開催する、2DAYSライブの開催が発表されました。
【ライブ概要】
- 会場:Sportify O-EAST
- 日程:2025年1月15日(水):KMNZ 3rd ONE-MAN LIVE「KMNCULTURE」
2025年1月16日(木):VESPERBELL 2nd ONE-MAN LIVE「RUMBLING」
VESPERBELLとしては、2023年6月の「RAMPAGE」以来の現地ワンマンライブであり、メジャーデビューしてからは初めての現地ライブです。
「RAMPAGE」での盛り上がりも相当な物でしたが、VESPERBELLなら「RAMPAGE」をも上回る最高のパフォーマンスを見せてくれるはずです。
お知らせ② KMNZ、VESPERBELLコラボ企画
2DAYSライブ開催に向けて、KMNZとVESPERBELLによるコラボ企画も発表されました。
2DAYSライブまでの間に4度のコラボ配信と4本のコラボカバーという非常に大規模なコラボであり、ライブを盛り上げたいというVESPERBELLとKMNZの強い思いを感じます。
お知らせ③ KMNZ、VESPERBELLによる「3D UPDATE LIVE」後のアフタートーク開催
こちらはすでに出ていた情報でありますが、この「3D UPDATE LIVE」の後にアフタートークを開催することについても言及がありました。
こちらはカラオケルームでの打ち上げ配信という、これまでに無い新しい取り組みでした。
Z-aNでの期間限定の有料配信だったため残念ながら現在は見ることができませんが、誰もが抱腹絶倒するほどに面白く、見応えばかりの非常に充実感のあるアフタートークでした。
なお、アフタートークの映像としては公式が投稿したポストが唯一現在も残されています。
カスカのキレキレの踊りと、それを見て爆笑する4人を見ているだけでこちらも幸せな気持ちになります。
以上の告知を終えた後で、VESPERBELLに見送られながら最後まで慌ただしいまま、KMNZはステージから退場しました。
9曲目:羽化
再びステージに2人になった後、ライブはついに『オリジナル曲パート』に突入しました。
まず二人が歌ったのは、メジャーデビュー2曲目にしてVESPERBELL最新曲の”羽化”でした。
”羽化”は、テレビ東京系ドラマ「私の死体を探してください。」の主題歌に抜擢されており、これが初めての主題歌担当となったVESPERBELLとしては非常に大きな意味を持つ歌です。
ドラマ「私の死体を探してください。」の雰囲気を再現するかのようなミステリアスかつ奥深い曲調のこの曲は、これまでのメジャーデビュー前のVESPERBELLの疾走感溢れるオリ曲や、メジャーデビュー曲”Noise in Silence”とも異なる世界観を演出しています。
”羽化”のMV音源の完成度は言うまでも無く高いですが、今回のライブでの二人の歌声の完成度はMVをも超えているように感じるほど、非常に高いものでした。
サビの力強さ、巻き舌やがなりといったテクニックがMVよりもライブでの歌唱の方が分かりやすく、二人の努力が感じられました。
特に、Bメロの「I am」の部分に関してはMVでは「am」をはっきりと発音していましたが、ライブでは「a」の発音を弱めることで前後の音とスムーズに繋げており、曲としての完成度が明らかに向上していました。
また、ステージの演出も凝っており、サビでは蝶が舞う美しい演出が目を引きました。
さらに、ラスサビでは二人に再度仮面が装着された点も、新衣装ならではの演出でした。
10曲目:RISE(BlackY Remix)
”羽化”で会場を包んだある種神秘的な雰囲気から、ライブのラストに向けて一気にエンジンを全開にしたのは、VESPERBELLの代名詞とも言える”RISE”でした。
これまで幾度となくライブで歌われてきており、ヨミ、カスカ、そしてBELLSの耳に刻み込まれている”RISE”は、どんな状況でもVESPERBELLとBELLSを一つにできる唯一無二の楽曲です。
今回歌われたのは、その”RISE”をEDMサウンドで生まれ変わらせたBlackY Remixバージョンでした。
BlackY Remixバージョンであったことによって、ファンがノりやすく、前曲の”羽化”からの緩急の差が激しくてもファンがしっかりとVESPERBELLについていくことができる素晴らしいセットリストでした。
間奏では、もはや定番となったヘドバンもしっかりと組み込まれており、これで盛り上がらないはずがありません。
そしてヘドバン後のヨミの「よくできました」もかっこよく決まっており、間違いなく最高のパフォーマンスでした。
さらに、ヘドバン終了後にはヨミとカスカの仮面が取り外され、素顔が再びあらわになりました。
新衣装によって二人の表情の機微まで見ることができるようになり、アップの顔が非常に美しく映えます。
他の曲では演出できない圧倒的な安定感と一体感を生み出し、”RISE”という曲の存在価値を改めて証明したパフォーマンスでした。
11曲目:RAMPAGE
“RISE”でぶち上がった雰囲気を最高潮まで高めるべくVESPERBELLが次に歌唱したのは、”RAMPAGE”でした。
VESPERBELLのオリ曲の中でも随一の「ライブ曲」で、盛り上がりが約束された曲であるる”RAMPAGE”を力強く歌うヨミとカスカに呼応するように、コメント欄も一段と盛り上がりを見せました。
Bメロやサビでのヨミとカスカの煽りも非常に効果的で、画面の前で二人に合わせて拳を掲げてリズムに乗ったBELLSも多かったはずです。
サビでは、タイミングを合わせた「WOW WOW RAMPAGE!」のコメントも数多く見られ、オンラインライブにもかかわらずVESPERBELLとBELLSの一体感を強く感じることができました。
MC③
”RAMPAGE”で見事にぶち上がった後に最後のMCが入り、この日2度目のお知らせがありました。
お知らせ④VESPERBELL Major 1st EP RUMBLINGリリース
VESPERBELLメジャーデビュー後、初のEP発売が発表されました。
合計6曲の収録曲の中で、”Noise in Silence”、”羽化”以外の4曲はこの場で初めて存在が明かされた新曲でした。
また、EPのジャケットイラストはろるあさん描き下ろしであり、このイラストがVESPERBELLの新しいアイコン、ヘッダー、アー写となることも明かされました。
また、背景にはVESPERBELLのこれまでの衣装(初期衣装、「EX MACHINA」衣装、「革命」衣装)を身にまとったヨミとカスカが描かれており、生まれ変わったVESPERBELLを象徴するイラストとなっています。
さらに、EPリード曲である”Bell Ringer”の先行リリースも発表されました。
お知らせ⑤VESPERBELL NEW 3D MODEL ANNIVERSARY GOODS発売
新3Dモデル記念グッズ発売も発表されました。
VESPERBELLの公式のロゴとは異なるデザインのロゴがあしらわれたパーカーやニット帽はじめ、2種類のデザインが展開されたTシャツなど、おしゃれなアパレルグッズが特徴的です。
また、アクリルスタンドやキャンバスボードなどのおなじみのグッズに加え、iPhoneケースやプラスチックタグといった、これまでなかったグッズも発表されました。
お知らせ⑥ライブのラストで”Bell Ringer”サプライズ披露
お知らせ④で発表されたEPのリード曲である”Bell Ringer”が、このライブのラスト曲としてサプライズ披露されることも明かされました。
この発表に関して、「(“Bell Ringer”を)聴きたい」というコメントの流れが遅いと指摘するヨミをカスカがなだめるという一幕がありつつ、二人は”Bell Ringer”の歌唱に移りました。
12曲目:Bell Ringer
告知の後で、ライブの最後を飾る曲として最新曲の“Bell Ringer”が初披露されました。
聴いていると自然と身体を揺らせてリズムを取ってしまう軽快なEDMサウンドが効果的であることに加え、サビ後の「旋律は混沌の最中~」でのクラップ、そしてその後のヘドバンは現地で盛り上がること間違いなしです。
さらに、後半の「誰も想像できない~」ではVESPERBELLの魅力の一つである二人の綺麗なハモりを聴くこともでき、この一曲でVESPERBELLのあらゆる要素を摂取することができます。
また、二人の衣装の一部が光っており、これによって暗いステージの中で歌う二人の姿が幻想的に映し出され、歌声だけでなく演出としても「魅せる」ことができていました。
そして、この曲の最大の特徴の一つは「パート分け」です。
これまでのオリ曲はヨミとカスカがメインとハモを交互に歌う構成が基本でしたが、”Bell Ringer”ではヨミが「ラップパート担当」、カスカが「高音のメロディ担当」というパート分けが曲全体で一貫しています。
これはVESPERBELLとしての新たな挑戦であり、このことから”Bell Ringer”はメジャーデビュー後最初のEPのリード曲としてふさわしい曲ということができるでしょう。
”Bell Ringer”を見事に歌いきったヨミとカスカの「ありがとうございました。VESPERBELLでした」といういつものセリフで、「3D UPDATE LIVE」は無事に終了しました。
おわりに
VESPERBELLの新衣装がお披露目となった、「VESPERBELL 3D UPDATE LIVE【重大発表アリ】」についてまとめました。
4年以上にわたり活動をともにしてきた初期衣装と別れを告げたVESPERBELLにとって、『新たなスタート』とも位置付けることができるこのライブでは、これまでのVESPERBELLらしさに加えて、メジャーデビューしてからも日々進化を続けている二人の姿も見ることができました。
さらに、KMNZのゲスト出演だけでなく、メジャー1st EPのリリース、新衣装記念グッズの告知もあり、過去に例を見ないほど内容の濃いライブとなりました。
何よりも、「KMNZ、VESPERBELLの2DAYSライブ開催決定」の告知はファン待望の超重大発表であったことは間違いなく、VESPERBELL、KMNZともに今後盛大に盛り上がっていくと確信しています。
新3Dとして生まれ変わったVESPERBELL、3人での再デビューから躍進を続けるKMNZ。
ともに今後の活躍が楽しみでなりません。
ozataro
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