こんにちは、おざたろうです。
8月26日に開催された、松永依織とカスカのライブ”SPECIAL COLLABORATION LIVE 松永依織×カスカ(VESPERBELL)”(以下、「コラボライブ」)についてまとめます。
概要
- イベント名:SPECIAL COLLABORATION LIVE 松永依織×カスカ(VESPERBELL)
- 日時:2024年8月26日(月)
- 形式:オンライン(YouTube)
背景
このライブは、 RIOT MUSIC/Blitz Wing所属の松永依織とカスカによるコラボライブです。
これまで、他の事務所とのコラボなどの関わりが少ないVESPERBELLの中でも特に外部との接触の機会が少ないカスカにとっては、このような他の事務所の方とのコラボは大変珍しいことです。
そして、カスカがコラボをしたことがある事務所外の唯一の相手が、松永依織です。
どうやらカスカと松永依織はかなり仲良しの様で、カスカの配信では松永依織が話題となることが数回ほどあり、「(コラボ相手は)依織ちゃんさえいればいい」という、やや重めの愛を語っていたこともありました。
また別の配信では、カスカが自宅に設置した防音室が松永依織と同様の物であることも明かされており、2人が普段から親交があることが伺えます。
そんな二人のコラボライブは、今回が2度目の開催となりました。
最初のコラボライブは2022年1月20日に開催されており、突発的ながらも2人の息の合ったパフォーマンスが印象的なライブでした。
2回目となる今回のコラボライブは、松永依織とカスカによるコラボカバー”桜ロック”と”Bursty Greedy Spider”の投稿を記念して実施が決定したものでした。
元々は2024年5月15日に実施が予定されていたのですが、カスカの体調不良によって一度中止となっています。
その後、3ヶ月ほどの時を経て無事に開催まで漕ぎつくことができたのが、今回のコラボライブでした。
セットリスト
今回のライブのセットリストは、以下の通りです。
- 桜ロック
- Paradisus-Paradoxum
- 月光花
- 花になって
- パンダヒーロー
- HIGHSCHOOL OF THE DEAD
- スロウダウナー
- Bursty Greedy Spider
1曲目:桜ロック
コラボライブのオープニングを飾ったのは、2人による”桜ロック”でした。
”桜ロック”は、2024年5月5日に2人のコラボカバー動画が松永依織のチャンネルで投稿されています。
この曲は、聴く側からすれば懐かしさや爽やかさを感じる、いわゆる「エモい曲」ではありますが、テンポが速いうえにメインとハモの入れ替わりも激しく、デュエットで歌うとかなり難易度が高い曲です。
そのうえ、投稿されたカバー動画のクオリティが非常に高いこともあり、生歌で、かつライブの一曲目で歌うことはかなり難しい試みのように思えましたが、2人は最初から最後まで完璧に歌い切り、コンビネーションとそれぞれの歌唱力の高さを証明しました。
MC 1
オープニングの”桜ロック”の歌唱後、MCが入りました。
今回のライブは、5月に投稿された松永依織とカスカのコラボカバー”桜ロック”と”Bursty Greedy Spider”の投稿を記念したものであるといったことが改めて二人から伝えられました。
また、先述の通りこのライブは一度、カスカの体調不良によって急遽中止となっており、この件についてカスカの「懺悔タイム」という名の謝罪がありました。
そして、今回無事にライブを実現できたことの喜びを2人でかみしめながら、2曲目に移りました。
2曲目:Paradisus-Paradoxum
2曲目は、”Paradisus-Paradoxum”でした。
二人ともこの曲の読み方が合っているか怪しいということで曲振りに戸惑っていましたが、正しい読み方は「パラディスス・パラドクスム」のようですね。
この曲は「侵食」をテーマにしており、自分自身が何かに侵されて変わっていくような不穏な雰囲気が特徴的です。
松永依織は底からせめぎ上がってくるような低音から徐々に上げていく声の出し方で、カスカは裏声を効果的に使いつつ、語尾を揺さぶるような歌い方を駆使してこの曲の雰囲気を表現しました。
また、”Paradisus-Paradoxum”はVESPERBELLがカバー動画を投稿をしており、今回のライブではカバー動画でのヨミパートを松永依織が歌い、カスカはカバー動画通りのパートを担当しました。
同じ個所を歌ったヨミと松永依織の歌い方を比較すると、一音一音に力を込めて歌うヨミに対して、松永依織は音と音のつながりを重視した滑らかな歌い方であることが分かります。
このように、同じ曲に対しての松永依織とカスカ、そしてヨミのアプローチの違いまで見えてくるのが面白いところでした。
3曲目:月光花
3曲目からはソロパートに移り、まずは松永依織がソロで”月光花”を歌唱しました。
落ち着いた曲調である”月光花”を松永依織が歌うことによって、会場とコメント欄が一気にしっとりとした雰囲気に包まれました。
・・・と思ったのも束の間、歌っている松永依織の背後で曲に聴き入っていたはずのカスカが、Bメロに入ると体を左右に揺らしだし、サビではおもむろに踊りだして歌詞に合わせて眠るような動作をし、BELLSだけでなく「いおりす」(松永依織のリスナー)の注目まで集めていました。
相手が歌っている時につい踊りだしてしまうというカスカの可愛らしい姿を見ることができたと同時に、聴き手を強烈に沁みさせる松永依織の高い歌唱力も感じることができる、実に印象に残るステージでした。
4曲目:花になって
続いてのソロパートでは、カスカが”花になって”を歌唱しました。
”花になって”はVESPERBELLのチャンネルにてカスカのソロカバー動画が2024年7月に投稿されており、投稿から2ヶ月も経たないうちでのライブでの披露となりました。
カスカの持ち前のストレートに届く歌声が光り、特にサビではロングトーンが最高に心地よく、力強く聞き手に届く点が非常に魅力的です。
また、子音をはっきりと発音するカスカの歌い方が、歌声の力強さや、聴いた時の爽快感を強めていることがよく分かる一曲でした。
カッコよく、かつ美しく、そして可愛らしくこの曲を歌ったカスカですが、ラストではドヤ顔の謎ポーズを華麗に(?)決めており、松永依織も「初めて見た」と言い困惑する一幕もありました。
MC 2
ソロ曲を1曲ずつ歌い終えた後に、再びMCを挟みました。
「最近どう?」という話題に対して、カスカは「メジャーデビューした」ということを報告しました。
一方で、いまだにメジャーデビューした実感はわいていないようで、今も普段と変わらず楽しく活動をしているとのことでした。
一方で、松永依織は自身が「間もなく活動4周年」であることについて言及しました。
2020年6月7日にデビューしたVESPERBELLと、2020年9月15日にデビューした松永依織。ほとんど同じ時期に活動を始めた2組が、4年の時を経ても良好な関係を継続できることはファンとしても大変ありがたいことですね。
5曲目:パンダヒーロー
ソロパートはまだまだ続きました。
松永依織のソロ曲2曲目は、”パンダヒーロー”でした。
こちらは、松永依織のチャンネルにて、デビューして間もない2020年11月にカバー動画が投稿されていますが、生で歌う機会はほとんどなかった曲のようです。
ひとつ前のソロ曲で歌唱した”月光花”とは打って変わり、聴いているだけで全身を使って踊りたくなるような軽快な曲調にコメント欄も盛り上がりを見せました。
また、松永依織の後ろに下がっていたカスカもボルテージが上がり、曲に合わせて踊る姿を見せてくれました。
この曲自体が盛り上がる曲であることは間違いないですが、それ以上に松永依織の声を張る歌い方や、しゃくり、巻き舌を駆使するテクニックが素晴らしく、生歌であるにもかかわらずカバー動画よりもクオリティが高く聴こえるほどに完成度の高い圧巻のパフォーマンスでした。
6曲目:HIGHSCHOOL OF THE DEAD
ソロ曲のラストは、カスカによる”HIGHSCHOOL OF THE DEAD”でした。
”HIGHSCHOOL OF THE DEAD”は、VESPERBELLのチャンネルにてヨミのソロカバーとして2021年に投稿されています。
ライブとしては、2021年12月の「TUBEOUT!FES 2021 WINTER」にてヨミとカスカのデュエットver.で歌唱されたことがありました。
この時には、2番のサビの入りでカスカの入りが若干遅れてしまいましたが、今回は一人で最初から最後までしっかりと歌い上げました。
また、この曲はカスカが出しやすい音程なのか、特にサビではひと際声がよく出ており、サビのラストのロングトーンの伸びの質もかなり高く仕上がっていました。
また、ラスサビまでの少し長めの間奏ではカスカがエアギターや謎の踊りを披露し、それに触発された松永依織までエアギターで共鳴するシーンも見られました。
普段の枠ではしっかりとした進行が特徴的な松永依織としては、かなり振り切った珍しい姿を見せてくれました。
MC 3
”HIGHSCHOOL OF THE DEAD”の歌唱後に、簡単なMCを挟みました。
間奏でのエアギターについて「ギターで参加させていただきました」という松永依織に、カスカが「いかれたメンバーを紹介するぜぇ!」と、まるでバンドマンのメンバー紹介のような反応を示したところ、松永依織は「おrrrrらぁ!」という豪快な言葉と共に、再度ギターをかき鳴らす素振りで返すという、かなり素に近い一面を見せました。
このシーンはBELLSからすれば割と日常的なものではあったのですが、いおりすにとっては珍しい光景だったようで、はっちゃけている松永依織の姿に、コメント欄では驚きの声が上がっていました。
続けて、このライブが残り2曲の終盤に差し掛かっていることや、次の曲は2人とも配信でも歌ったことのない曲であることが告げられました。
次の曲は二人にとって思い入れのある曲とのことで、「あれやる?」という謎の示し合わせがあった後で、ライブはラストの2曲に移りました。
7曲目:スロウダウナー
再びデュエットパートに戻った二人が歌った曲は”スロウダウナー”でした。
”スロウダウナー”は、VESPERBELLのチャンネルにてヨミと元KMNZのLIZとのカバー動画が投稿されています。
今回のライブでは、カスカがLIZパート、松永依織がヨミパートを歌いました。
松永依織とカスカ、二人のクールな歌い出しで始まったこの曲でしたが、直後の間奏で突如2人が左右交互に脚を投げ出すような独特なキレキレの踊りを始めました。
直前の曲振りの際に二人で話していたのは、この踊りだったようです。
見ている分にはユーモアのある踊りですが、意外と全身を使った運動であり、この踊りを間奏でやりながら曲を歌うのはかなりハードであるはずですが、二人とも最後まで高いパフォーマンスを維持できる点はさすがの一言です。
特に松永依織は、歌い終わってからも息ひとつ乱しておらず、アーティストとしての基礎体力の高さを証明しました。
そしてサビ前、サビの入りではカスカの力強いがなりが炸裂しました。
カスカが普段からこの曲を歌い込んでおり、自信を持っていることが覗えました。
なお、ここで披露した謎の踊りは、松永依織とカスカがプライベートでカラオケに行った際にカスカがやり始めたとのことで、この出来事以来、松永依織までスロウダウナーを聴くとこの踊りを思い出してしまうようになったようです。
踊り以外にも、二人の仲の良さが垣間見えるシーンがいくつもあり、BELLS、いおりすともにほっこりした一曲でした。
MC 4(告知)
ここで、最後のMCを挟みました。
こちらでは主にカスカ、松永依織それぞれからの告知が主なテーマとなっており、まずはカスカから2つの告知がありました。
カスカからの告知① メジャーデビュー曲”Noise in Silence”各種音楽サービスにて配信中
まずは、VESPERBELLのメジャーデビュー曲である”Noise in Silence”が、Youtubeだけでなく各種音楽サービスでも配信中であることについての再告知でした。
VESPERBELLは普段、ヨミが主に告知を担当することから、カスカは一人で告知をすることに不慣れなようでしたが、しっかりと告知をやり遂げました。
カスカからの告知② ライブ翌日昼に超特大告知あり(告知の告知)
加えて、カスカはもう一つの告知を持ってきていました。
その内容は、このライブの翌日の昼にVESPERBELLの公式から特大のお知らせがあるという、告知の告知でした。
そしてコラボライブの翌日に明かされた「特大のお知らせ」とは、2024年秋ドラマ「私の死体を探してください。」の主題歌に、VESPERBELLの2nd メジャー曲である”羽化”が決定したというものでした。
後日、カスカが「このお知らせでメジャーデビューしたことを実感した」と言っていたように、「ドラマ主題歌」はメジャーデビューをしたことによって獲得できた大きなお仕事のようです。
このように、VESPERBELLがどんどん活動の場を広げていくのは本当に嬉しいですね。
カスカからの告知はこれで終了し、続いて松永依織からも2点告知がありました。
松永依織からの告知① Blitz Wing Fes 2024 SKY HIGH開催
まず一つ目の告知は、松永依織が所属するレーベル「Blitz Wing」によるライブ「Blitz Wing Fes 2024 SKY HIGH」開催のお知らせでした。
2022年、2023年と現地で開催してきたBlitz Wing Fesですが、2024年も現地での開催となるようです。
また、白河しらせ、蜜乃木ジルの後輩2名がBlitz Wing Fes初参加になることも告げられました。
松永依織からのお知らせ② 松永依織 4th Anniversary Live「蒼炎」開催
2つ目は、松永依織が9/15に活動4周年を迎えることを記念し、9/29(日)に松永依織4周年記念ライブ「松永依織 4th Anniversary Live「蒼炎」」を開催するという告知でした。
こちらはオンラインのみでの開催となるようですが、ゲストに普段から松永依織と交流のある「久遠たま」と「涼海ネモ(ななしいんく)」を迎えての開催となるとのことでした。
告知は以上となり、次の曲が最後の曲となるという話の後で、ラスト一曲に移りました。
8曲目:Bursty Greedy Spider
このライブの最後を飾った曲は、”Bursty Greedy Spider”でした。
”Bursty Greedy Spider”は、2024年5月に、松永依織とカスカによるコラボカバーがVESPERBELLチャンネルに投稿されています。
「背景」や「MC 1」でも記載したとおり、今回のライブは松永依織とカスカによる”桜ロック”と”Bursty Greedy Spider”のコラボカバー投稿を記念したものであることから、1曲目が”桜ロック”であった時点で、ラスト一曲がこの”Bursty Greedy Spider”であることを予測できた方も多いのではないでしょうか。
全体的に緩く、かなり和やかな雰囲気で進行した今回のライブでしたが、ラストはアーティストらしく、息ぴったりのパフォーマンスでしっかりとライブを締めてくれました。
ライブの最終盤ということを微塵も感じさせないような2人の力強いロングトーン、効果的なファンへの煽りなど、全力のパフォーマンスを見せてくれた点はさすがの一言です。
最後までハイレベルなパフォーマンスで歌いきり、最後は「ばいば~い!!」という二人の元気な声とともに、ライブは無事に幕を下ろしました。
おわりに
松永依織とカスカの二回目のライブとなった、”SPECIAL COLLABORATION LIVE 松永依織×カスカ(VESPERBELL)”についてまとめました。
後日、このライブについて松永依織は、『世界一緩い配信』だったとコメントしています。
確かに、過去の松永依織のライブはきっちりと決まったMCと、完璧な歌のパフォーマンスで構成される傾向が強いため、それらと比較すると、今回はかなり自由度が高く、かなり素を出してライブを楽しんでいるように見受けられました。
一方で、正直のところVESPERBELLのライブや配信の基準で言えば今回のライブの雰囲気は割と通常通りであるように見えたので、今回は事務所やアーティストごとの個性を感じる良い機会となりました。
そのような点も、コラボという形で外部と関わることによる面白さですね。
また、松永依織とカスカの仲の良さも随所で伺うことができ、非常に心温まる幸せなライブ配信だったことは間違いないでしょう。
いつか、このようなコラボライブを再び観れる日が今から楽しみです。
ozataro
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